いまさらですが「メモの魔力」(著者:前田裕二)を読みました。
ベストセラーで人気なのは知っていたし、気になっていたものの、「メモでインプットの質と量が高まっていくからすごいんだよ!」って事が書いてあるくらいだろうな、と勝手に想像して遠ざけていました。
しかし、2018年末に発売されて1年経ってなお、Amazonの年末年始に売れたビジネス書ランキングでトップ20に入るほどの人気ぶりで、いよいよその真相が知りたくて手に取ってしまいました。
結論、読んでよかったです。今まで読まなかったことが悔やまれます。
僕はこれからメモ魔になります。
- 自分をもっと知りたい人(自己認識力を高めたい人)
- 物事の本質を見抜きたい人(観察力と洞察力を高めたい人)
- 仕事に役立つアイデアがほしい人
「メモの魔力」を読んだ感想【2020年に読んだ書籍】
「メモの魔力」の感想は以下の2つのポイントに分けています。
- 要点
- ここが参考になった
要点
「メモの魔力」で伝えたいこと
前田裕二さんが、「メモの魔力」で伝えたいのはこういうことです。
自分が何に喜び、何を幸せに思うか、客観視することで自分を知り、確固たる人生のコンパスを手に入れよう。そのためのツールとして強い力を発揮するのが「メモ」です。誇張ではなく「メモ」をとると人生が変わります。
なぜなら、以下の5つのスキルが身に付くからです。
- アイデアを生み出せるようになる
- 情報を素通りしなくなる
- 相手の「より深い話を聞きだせる」
- 話の骨組みがわかるようになる
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる
方法は「メモの魔力」にまとめたので、ぜひ実践してみてくださいね。
「メモの魔力」でお勧めするメモの取り方
ちなみにメモの取り方が重要になってきますが、押さえておきたいポイントはこちら。
- 思考が窮屈にならないように見開きで使用する
- 左側のページに左脳的な事実を書く。右側に右脳的な発想(抽象化・転用)を書く
- 「事実を書く」→「抽象化する」→「転用を考える」の順に書き入れる
- できるだけたくさんメモを取る
抽象化:他の分野に応用可能な気づきを考える。
転用:抽象化で得た気づきを自分のアクション(アイデア)に転用する。
メモを取るうえで最も重要な抽出化
メモの取り方のポイントの中でも最も重要なのは「抽象化」です。抽象化こそ物事の本質を考えるステップですが、方法は以下の3類型に分けることができます。
- what型:目の前の減少や考え方を抽象化して別の名前を付ける
- How型:目の前の減少にどのような特徴があるか深掘りする
- Why型:物事がそうなっているのか(そうなったのか)深掘りする
この類型ごとに事実を捉えると抽象化しやすくなります。
とはいえ、最初は難しいと思うから右側のページが書けなくてもOK。気負わず徐々にやっていきましょう。続けていくことで、スキルが養われて、人生すら変えることができますよ。
メモで自分を知ることができる
また自分自身に対して質問を投げかけたものを同じようにメモすることで、「自分が何者か」「何がやりたいのか」知ることができます。
本当の豊かさとはお金ではなく「やりたいこと」や「美意識」が明確なことにあります。自分のコアにたどり着くまで質問に答え続けて、自分の本質的な人生の軸を探してください。
要点をまとめましたが、本の中に参考にすべきエッセンスはたくさんありました。さらに付録として自分を知るための質問を1000個用意されていますので、読んですぐ自分探しをスタートできます。
ここが参考になった
前田裕二さんが奨めるメモを取ることって何をしているかというと、観察力と洞察力を鍛えているんですよ。事実を書くことが観察力を鍛えること、抽象化することが洞察力を鍛えることなんです(鍛えると同時に力を使っていると言えますが)。
僕はこの本見て思いましたが、メモというツールを使うことで確実に観察力と洞察力が鍛えられるし発揮できると考えています。なぜなら普段過ぎていく事実を書き留めておくことで、抽象化する機会が格段に増えるから。
例えば、1日話をした内容をすべて思い出してほしいのですが、どれだけ具体的に思い出せますか? せいぜい30%前後といったところではないでしょうか。もしかしたらもっと少ないかもしれません。メモを取る習慣があれば、メモを見返すだけで思い出すことができます。ということは抽象化する機会も必然的に増えることになります。
目からウロコとはまさにこのこと。参考になりました。
まとめ
2019年度に読んだ書籍の中で5本の指に入るほどの良本でした。理由は「ここが参考になった」に書いての通り。未だに売れ続けているのも納得です。
要点は伝えてのとおりですが、「メモの魔力」の中には具体的なメモの取り方や記入例、さらにメモを軸にした前田裕二さんの経験談などエッセンスが盛りだくさんとなっています。個人的にあまり経験談とか好きじゃないんですけど、要点を肉付けする情報として楽しく納得しながら読むことができました。
まだ読まれていない方にはぜひお勧めしたい書籍です。
感想を書くときには「ここがわからなかった」「ここ何とも言えない」とか短所も書くようにしているのですが、探しても見つかりませんでした。悔しいですが、それだけ完成されていると言えるでしょう。
メモの魔力
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