ビジネススキル

文章力を伸ばしたい人がまず知っておきたい文章の基本【文章を書く準備】

文章力を書く準備をしている人
  • ブログを始めたので文章の書き方をもう一度学び直したい
  • 文章を書きたいけど、どこから手を付けていいのかわからない
  • 文章が散らかって、言いたいことが伝わっている気がしない

今回は、こんな疑問にお答えします。

プレゼンやセールス、シナリオなど文章の使用用途は様々ありますが、人の興味を引き、感情を揺さぶり、行動を促すという点は、どれも共通して当てはまります。

では、どのようにして興味を持ってもらうのでしょうか。感情を揺さぶり、行動を促せるのでしょうか。それには文章を書く準備が不可欠です。スポーツでも運動前にはウォーミングアップしますよね。では文章の場合は何を準備するのでしょうか。

この記事では文章を書く準備として、文章力を伸ばしたい人がまず知っておきたい

  • 誰に伝えるのか(ターゲット)
  • 何を伝えるのか(テーマ)
  • 文章の構成(テンプレート)

が分かるようになります。

文章力は方法論です。決まった方法に沿うように、進めていけば確実に文章力がアップします。

文章の基本:誰に伝えるのか(ターゲット)

文章を伝えるターゲット

文章って誰かに伝えるために書きますよね。商品サイトやブログの訪問者、動画の視聴者など、人によって様々だと思いますが、あなたが読んでほしいと思っているターゲットは明確でしょうか。

・年齢
・性別
・職業
・年収
・住まい
・興味
・状況

ターゲットの明確化は、文章を書くときの言葉の選択に影響します。人によって適切な言葉があり、どのような言葉を使うかはターゲットにより異なります。初心者や新入社員に、専門用語や業界用語を使っても、興味を引くどころか「何のことやらさっぱり、、」が本音でしょう。

「自分はこんなことを知っているんだぜ、すごいだろ!」って、相手にマウントを取って自己アピールしているだけに過ぎません。

例)
KPI達成のためには知識や経験を形式知化したナレッジが重要だと考える。
全員とコンセンサスを取りたいからミーティングを開きたい。アジェンダの作成をお願いできるか。

目標達成のためには知識や経験を見える化した情報が重要だと考える。
全員と認識を共有したいからミーティングを開きたい。会議の予定表の作成をお願いできるか。

もちろんターゲット次第で元の文章でもまったく問題ありません。もし使わないと説明が付かないような場合は、注釈を付けてあげると親切です。

今後書く文章もそうですが、最近書いた文章が当てはまっていないか、チェックされてみてはいかがでしょうか。もしかすると、相手にとって不親切な言葉を使っているかもしれませんよ。

文章の基本:何を伝えるのか(テーマ)

文章のテーマを決めている人

何を伝えたいのかテーマを考えて書き始めていますか?

テーマが曖昧なまま書き始めると、話題があちらこちらに飛んでしまって、結果的に何を伝えたい文章なのかわからなくなってしまいます。文章のテーマを明確にしてから書き出すようにしましょう。

1つのコンテンツに1つのテーマを心がけてください。
・情報共有ならメッセージに1テーマ
・ブログなら記事に1テーマ
・Youtubeなら動画に1テーマ
という具合です。

いざテーマを決めて書き出しても途中であれこれ書きたくなることもあると思いますが、グッと気持ちを抑えて、別のタイミングで1テーマで用意されることをお勧めします。またそんな迷いを断つ、道筋をしっかりと示してくれるのが、次にお伝えする「文章の構成」です。

文章の基本:文章の構成(テンプレート)

文章の構成を決めているイメージ

テーマの内容を伝える文章の構成を決めます。文章の構成で仕上がりの70%が決まると言っても過言ではありません。

具体的な作業としては、テーマに沿った「タイトル」「見出し」「小見出し」を順番に並べていきます。この時のポイントは「タイトル」と「見出し」で文章の内容がイメージできるかです。

例)
<タイトル> 文章力を伸ばしたい人がまず知っておきたい文章の基本【文章を書く準備】
<見出し 1> 文章の基本:誰に伝えるのか(ターゲット)
<見出し 2> 文章の基本:何を伝えるのか(テーマ)
<見出し 3> 文章の基本:文章の構成(テンプレート)
<見出し 4> まとめ

先に構成を整えておけば、それ通りに書くだけで文章が仕上がります。また着地点を見失くことがなくなりますので、伝えたいことがしっかりと伝えらるようになります。

この理由から、僕自身、一番時間をかけています。

ただし、一からすべて自分で考える必要はまったくありません。文章の構成にも方法論があり、テンプレートが存在します。

この記事で書くにはボリュームが多すぎたので別の記事でまとめています。
【理論】目的別で使える7つの文章テンプレート【伝わる文章力】

人の感情を揺さぶり行動を促すことができる、書きたいテーマにぴったりの文章テンプレートが見つかるはずです。

まとめ

おさらいですが、文章を書く準備として、文章力を伸ばしたい人が知っておきたいことは以下の3つです。

  • 誰に伝えるのか(ターゲット)
  • 何を伝えるのか(テーマ)
  • 文章の構成(テンプレート)

ペンを持てば、キーボードを叩けば、すぐに文章を書くことはできますが、一度立ち止まって深呼吸。この記事を見返しながら、ひとつひとつ明確にしていきましょう。きっと今までの文章とはまったく違う仕上がりを期待できますよ。